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冬ごもりがはかどりそう。
ひとまずフリーター系のエッセイを読み漁りたいと思いつつ、最初に手にしたのが本書「無職のほのぼの生活」。
作者のぼーのさんはtwitterで以前からフォローさせてもらっていて、それとなく存在は存じ上げておりまして。
やたらと整った食事を投稿される、なんか”丁寧な暮らし”っぽい属性の方だなぁという印象がありました(ディスってないです)。
お盆の上にたくさんの小鉢を並べられるスタイルで、
全てを一椀にぶち込むスタイルの私とは、反対側にいる方だなぁと思います。
お話の内容的には、ボーノさんが退職を検討するところから、退職して無職生活を過ごし、再就職するまでの出来事と感想を綴ってある感じ。
エッセイってやつですな。
お話は、ボーノさんが会社を退職することを検討するシーンから始まります。
キャリアのこととか、収入のこととか、
色々不安になりますよね。
私は数年働いてみて金貯まったら辞めようと思って就職したので、退職に対する葛藤は微塵もありませんでした。
いわゆるセミリタイアの予定だったから、キャリアなんて存在しないし。
収入面もある程度必要資金貯めてから辞めれば、あとはバイトで十分快適に生きていけることは家計簿から明白だったし、
退職に対する不安は微塵も無かった。
でもボーノさんの場合は、退職後のプランも無かったわけで、
退職の重みが違います。
結果的には、退職されたことは正しかったようで、
その後は快適な無職生活を送られたそうです。
お散歩や家事などを通じて、ささやかな幸せに気づいていかれるわけですね。
私もわりとお金なくても幸せに生きられると感じてる派なのですが、
ただ生きてるだけで満足だとは思えなくて。
何かしら向かいたい未来を抱えていて、そこに向かってる感じがないと嫌なんですよね。
その点がボーノさんはわりと漠然とはしていたのですが、
わりと足元の明かりを拾っていくだけで幸せそう。
これに関しては、ボーノさんの交友関係・人間関係が強固な点が関係してるのかなぁと思います。
私の人生計画は、一生独身の前提で成り立っています。
いまのところ、親友や恋人は、プラスボーナス的な存在であって、
いないことが±0の状態です。
その点ボーノさんは、相方さんがいらっしゃって、ご両親やご近所さんとも仲良く、お友達も複数いらっしゃるという感じで。
土台が豊かだなぁと思います。
人間関係が豊かであれば、足元の付き合いだけで、ある程度の満足感を得られるでしょうから、
孤独な一本道勢よりも、ガチガチの未来計画は必要ないのでしょう。
ボッチってマジで自分のことしか考えてないからね。
足元の幸せ拾ってくだけじゃあ、私は満足できないよ。
その後は、転職活動で血迷われる場面がありつつも、しっかりと社員生活に復帰されます。
最終章のタイトルは「複業で生きていきたい」。
無職生活を通じて見えてきた理想の働き方だそうです。
良いよね、複業。
趣味って必ずしもお金を稼ぐことには結びつかないし、
運良く結びついたとしても、本業にできるほど稼げないこともあると思う。
それなら、生活費くらいは趣味に影響のない楽なアルバイトで稼いで、
プラスアルファの貯金分くらいを趣味で稼ぐような形もアリですよね。
ボーノさんの場合はコーヒー販売と執筆。
私の知り合いの場合だとハンドメイド。
私の場合だと、Youtubeとブログ。
これ全部趣味なんですよね。
仕事じゃないんですよ。
正直、この趣味方面で稼げないと金銭面では社会のレールらしきものに乗れませんけど、
もうずっと一人で良いやとか、
もう結婚済みですとか、
そもそも世間体とか気にしないんです、
わたし低支出勢なんで、
みたいな人には、合った生き方なんじゃないですかね。
バイト+趣味で生きていく。
まぁボーノさんの場合も、珈琲販売は社員時代からやってらっしゃったわけで、
小さくでも良いから、ひとまずやってみることが大事。
続くか終わるかは分かりませんけど、向いてなかったってのも立派なデータですからね。
安直に、安々と、お気軽に。
趣味という副業には手を出してみるものです。
それはできるだけ早い方が良いはず。
私自身、Youtubeもブログももっと早くからやっとけば良かったと思っています。
大学時代のvlogとか撮ってたら面白かっただろうなぁって。
金銭面においても、少額でも積み重なれば大金になりますからね。
まとめると、
「漠然と仕事辞めてぇ」という人には、ボーノさんの辿った幸せへの気づきと将来方針の形成の道のりは参考になるかも。
読みやすいほのぼの系エッセイでございました。
twitter:@gintarou_k








