日々の雑感

【旅日記】家賃2カ月分のホテルに泊まった件について

家賃2カ月分のホテルに泊まりました。

出会い系で知り合った金持ちが2人組の一泊無料券を持っているとかで、お誘いいただいた形です。

場所はあべのハルカス、マリオット都ホテル大阪。

 

入りから早々、クラブラウンジへと通されます。

アフタヌーンティーの時間らしく、軽食やドリンク取り放題です。

味はそこそこだけど、シャンパンとか小さなケーキとかいちいちオシャレ。

リッチピープルの巣窟だと身構えて、襟付きシャツに小綺麗に見える靴で突撃しましたが、普通にパーカーの人もいました。

金持ちもUSJへ行くようで、その帰りの人がラフな格好で来ているようです。

 

お部屋は最上階55階。

なんか追加金を払ってグレードアップしたらしいです。

サイズはそこらのビジホの部屋3つ分くらい。

シャワールームがガラス張りでベッドルームから丸見えです。

ラブホみたいですが、景色を楽しむためと部屋を大きく見せるためらしい。

もっと料金の高い場所だと、シャワールームが窓際にあるホテルもあるとのこと。最強の露出狂ですね。

景色は言うまでもなく素晴らしく、「人がゴミのようだ」とはまさにこのことで。飛行機の中以外で初めて使いました。

ふと下を見ればチョウゲンボウさんが飛んでいます。

こんな高さまで用のある鳥もいないです。

 

軽い夕食もクラブラウンジで。

アフタヌーンティーの時とはメニューが変わって、小鉢やスープ、肉まんなどがありました。

全体的な味はまぁまぁですが、マカロン美味い。

 

その後、あべのハルカス展望台へ。

展望台は60階なので泊まってる部屋と5階しか変わりませんが、一応360℃見渡せます。

まぁこんなもんだなぁという感じです。

見るだけで感動するものって少ないですよね。長崎の夜景を初めて見た時には感動したのですが。

ボスを先に見てしまうと、感動は薄れてしまいます。「飽きる」はドーパミン的幸福の逓減と言いますが、感動もそんな感じです。

ある程度見たいものを見たら、花より団子モードに切り替えたほうが感動できるかもしれません。私のように食をあまり開拓していないタイプは特にです。

 

その後は、少し移動してイルミネーションを見に行きました。

植物園を舞台に光を使ったアート作品を展示しているイベントです。

自分からは恐らく行こうと思わない催し物でしたが、普通に綺麗でした。

これの期間限定のイベントスタッフ楽そうだなと思ってしまうあたり、私は労働者側です。

 

その後は油そばを食ってホテルへ帰宅。

食事に関しては、連れの金持ちが気を使ってくれたのかもしれません。私の経済水準的にレストランはきついので。

 

油そばは何気に初めて食べました。

冷静な体にはまぁまぁな美味さですが、仕事終わりには効きそうです。安いし、中毒者はいるでしょうね。

私はラーメン屋さんにあまり行ったことがないので、ラーメン界はこれから開拓の余地があります。

つけ麺食べてみたいですね。

今まで食べてきた麺系で一番美味しかったのは、沖縄のソーキそば。2位は香川のうどんです。

これを越えるものに出会いたい。

帰ってきたらクラブラウンジで軽くお酒を飲んで一日終了。久々に胡桃を大量摂取した。

リッチな宿泊の醍醐味はクラブラウンジですね。こんなものの存在をこれまで知らなかったわけですけど、静かな空間で食べ放題・飲み放題は強いです。

 

2日目は朝食バイキングからスタート。

チーズ各種・アボカドオムレツ・フルーツの乗ったデニッシュ・シードレスぶどう・クラッカーに各種ピクルス。

この辺りはビジホの朝には見かけないものかと思います。

チョコレートドーナツなんかはビジホの朝でも見かけますが、砕いたヘーゼルナッツがかかっていて上位互換スタイルに。色んなものがそんな感じです。

それでも、朝食に関してはビジホってすごいんだなぁと逆に感じました。

主要なものはビジホので十分というか、要点を押さえてるんだなぁと再認識です。

 

その後は部屋でダラダラしてチェックアウト。

チェックアウト時にもラウンジで一杯。

 

以上でリッチピープルの魔法は解けたわけですが、まぁこんなもんかというのが正直な感想です。

もっと高いところに泊まれば思うこともあるのかもしれませんが。

クラブラウンジが使えて、ジムが使えて、全体的に落ちついている。

くらいが魅力なだけであって、私的にはめちゃくちゃ魅力を感じるものでもないかなという感想です。

一方で、ホテルから一歩も出ないで過ごしたいならとても良い場所だと思います。連れの金持ちさんはそういうイメージでホテルを使っているらしいです。

 

あと、あべのハルカスを下から見上げるのではなく、上から見下ろしてみて。改めて色んな人がいるんだなぁと感じました。

あべのハルカスには昔来たことがあったのですが、トイレを使いに来ただけでした。

それも、水を買うのが嫌だったので、トイレの手洗い場の水を汲みに来たという目的でした。

水を買うことすらケチっていたわけです。

そんな私がマリオット都の最高層に泊まっている。

あの頃の私からすれば、ホテルの宿泊客など雲の上の人間ですが。今の私からみれば、こんなもんかです。

浅くでも中身を知ることで、天上人は地に降りてくる。

こうやって人は器を広げていくんだなぁと思います。

 

 

帰りにはあべのハルカス近くにあるスーパー玉出に寄りました。

激安スーパーとして有名なところで、ずっと来てみたかった場所です。

阿倍野もハルカス周辺はキラキラしてますが、一歩裏道へ入れば日雇いの看板が並び、ホームレスが群れているような場所もあります。

中国でオリンピックがあった時に、スラムを隠すために壁を作ったなんてことがありましたが、まさにそんな感じで。

キラキラ通りと路地裏の格差の明暗が印象的でした。

リッチピープルごっこをした後だから、より鮮明に見えたのでしょう。

 

 

まとめ

高級ホテルと言っても、今回泊まったところは二桁万円もいっていないので、リッチピープル的には下層だと思います。

それでも私からすれば、普通に過ごしていれば経験することの無かったであろう水準であり、一生物の体験になりました。

新しいことを経験して、新しい回路を作ることは脳の老化に抗う手段として効果的です。

色々なことを知れば、今後の自分にとって満足できる選択を取れるようにもなります。

もうこの水準のホテルには泊まらないでいいやとか、そういうことです。

そして器が広がります。

移動手段の発達した現代、世界は物理的には狭いです。しかし同じ場所にも色々な人がいるので、深浅は凸凹しています。

器を広げることで、色々な多様性を受容できるようになると思います。

これからも、自分自身の選択では体験しないであろうことには積極的に流されて、色々なことを知りたいです。

 

最後に、今回ホテル代をおごって下さった金持ちの連れさん、ありがとうございました。

twitter:@gintarou_k

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