日々の雑感

ゲイから見た「佐々木と宮野」アニメ感想

24歳ゲイです。

先程、佐々木と宮野というライトBLアニメを見ました。

ふと一話を見てから、ノンストップでワンクールイッキ見。

旅系アニメにしかはまらなかった私にBLが刺さるとは思わなんだ。

 

感想を1言でまとめると、尊い。

主人公や周りの登場人物すべてが優しく真っ直ぐでピュア。優しい世界がひたすら12話。

その穏やかすぎる世界観のためか、検索窓に「佐々木と宮野」と入れると、つまらないというワードも候補にでてきましたが。

私の感想としてはその真逆。めちゃくちゃ見てよかったなぁと思えた作品でした。

 

もともと青春ものはあまり見ないようにしていました。

ボッチで高校生活を過ごしてきたので、昔はそういったキラキラしたものを二次元であっても見たくありませんでしたし。

現在はもう他人事のように思ってしまって、なにか共感できないと感じることが多かったからです。

でも、これを見て私にも重なる部分が少なからずあることに気づきました。

私はいままで恋愛感情を抱いたことがありません。

そもそも他人と関わることが少なかったので、当たり前といえばそうなのですが。

大学生になって出会い系アプリで他人と会うようになってからも、恋愛的に好きだと思える人とは会えませんでした。

恋人とは何か?考えることはあります。

私の中では家族と同列、セフレの上位互換という認識です。

  • 友達→一緒にいて楽しくて何時間も話せる人
  • セフレ→友達の中で性的関係も持っている人

アニメの中にも、小笠原の彼女についての発言とか、宮野の50年先も…みたいな未来を考えた発言がありましたが。セフレの中で未来を想像できるのが恋人なのかなぁと。

こんな認識なので、恋人ってのはけっこうハードルが高いんですよね。

 

一方、アニメの中でも宮野が佐々木に対する気持ちについて悩みますが。

私にも好きなのかよく分からない人が一人いて。

唯一関係が続いている人で、セフレといった関係が一番しっくりくるような感じです。

そもそも長続きしているということが特殊なのですが。アニメを見ている中でも随所で彼の顔が浮かぶところがあって、今のところ彼氏に一番近い人だと思います。

彼の方からも私のことは好きだと言ってくれていて、付き合おうと言えば付き合えるとは思います。

それを拒んでいる理由をまとめると、

  • 彼がショタ好き
  • バイだけど恋愛対象は女だと言っていた(私は例外らしいが)
  • 話しててもっと楽しい人は他にもいた

こんな感じ。

あと2年くらい恋人探してみて、見つからなかったら彼と付き合うか。

私にも宮野のように考える時間はあるのです。佐々木先輩並みに相手が待ってくれるかは知らんけど。

ピュアの欠片も無い選択だとは思いますが、佐々木や宮野のように純粋な頃には戻れません。

人と会っても触っても、もう全くドキドキしない。

というか、そんなピュアな時代は大多数の人間には初めからありません。

だからこそ、彼らのピュアさが刺さる刺さる。

佐々木が宮野に触れようとするシーンがいくつかありましたが、もうその度に「いけっ!いけっ!」と叫んでいました。透明人間になってその手を押してあげたかった。

触れたら壊れるような繊細な人間関係築けますか?(いや築けない)

そんな繊細な関係を築きつつ焦らしつつの告白です。

究極の焦らしプレイですね。

その画がもう尊いのです。

佐々木先輩がかわいいのです。宮野がかわいいのです。優しい世界です。尊すぎて泣いたのは初めてです。

私は原作勢ではないので彼らの以降の話は知りません。

しかし、2期が決定しているとかで、それまでは1期を見返そう。書籍に手を出すかもしれません。

 

公式サイト曰くこのアニメは、「誰かを好きになることを応援してくれる爽やか青春男子高校生ライフ」とのこと。

BLアニメって、キラキラしたリア充の見せつけられて凹むことがあるけど、このアニメからは純粋に希望をいただいた気がする。

私も彼氏欲しいなぁって思ったよ。

良いアニメです。

朝に観了して、仕事行って、帰ってきてからもずっと彼らカップルのことを考えています。

アニメ蟲師に匹敵する余韻です。

彼らがそのピュアさをいつまでも失わないことを願いつつ、2期を待とうと思います。

個人的にかなり刺さったアニメでしたとさ。

以上。

twitter:@gintarou_k

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