最近、u-nextでblを見漁っている。
無料期間中に見終わりたいので、興味のあったものから順番に見て、だいたいの作品を見終わったあと、
本日、「美しい彼」を見た。
名前だけは知っていたので、BL作品としては比較的有名な作品なのだろうが、
高校生同士の恋愛で、陽キャっぽいキャラが出ているということで優先順位は低めだった。
私は腐男子というよりはゲイとして見ているので、若い子達の恋愛よりは社会人BLの方が共感しやすいし、陽キャ系はキラキラ少女漫画路線の場合があるので避けがち。
端的に感想を述べると、正直微妙だった。
今のところ見たほとんどのBL作品で、私は号泣している。
それは尊すぎるとか、悲しすぎるとか、良かったね!とか、そういう感情によるもの。
しかし、この作品では泣かなかった。
平良から清居への気持ちに愛がないからだ。
あれは崇拝であり、友愛ですら無い。
平良を見ていると、昔マッチングアプリで会ったおじさん達を思い出す。
若さや外見だけを見て、中身には興味の無い姿勢。
気持ち悪い。
平良の場合は、吃音の影響もあって自己肯定感が超絶低いという背景もあるので、同情の余地はあるけれど。
どうも変態おじさんにしか見えなくて、純粋に可愛いと思えなかった。
じゃあ清居のある意味の片思いの方を見ておけば良いのでは?
それはその通りで、なぜか変態を好きになってしまった彼の尊さは素晴らしい。
というかあのキャラで受けなのが尊い。
そこは純粋に可愛いなと思いました。というかめっちゃ可愛い。
だけどやっぱり、陰キャをパシリに使うような行動をできる人なんだなぁというところがなんか嫌で。
根っこからは好きになれなかった。
ツンデレ受けだってことは理解してるんですけどねぇ。
残すは映画だけだが、この関係で終わるのは不完全燃焼なのでそこで変わるのだろうか?
いずれにせよ、課金してまで見なくても良いかなと思っている。
八木勇征可愛い、高野洸可愛いを楽しむドラマだったという感じです。
以上、わりと酷評を書いたけれど、こうしてブログに感想を綴ろうと思ったくらいにはひかかっている。
「崇拝」という関係が、これまでのBLでは見たことがなくて、解釈できていないだけなのかもしれない。
実際に清居はそれでも魅力を感じて付き合ったわけだし、「変態」とか「崇拝」といった分かりやすい特徴しか見えなくて、平良の中身を理解できていないのだろう。
この作品、レビューを見ている限り、評価自体はけっこう高いようである。
私が大号泣した「4月の東京は…」と正反対w
なんか同じBLを見ていても、腐女子の視点とゲイの視点はけっこう違うのではないか?と感じる。
何が違うのだろう?
ゲイの視点には、中途半端な当事者としての「共感」が入ってくる。
腐女子はその共感を想像で補うわけだが、想像というのは自由度が高い。
そこで美化できることもあるのではないだろうか?
設定や展開を美化して楽しみやすいかどうか。
それが違う気がする。
要は100%ファンタジーで見られるか、見られないかという話。
美しい彼のレビューを読んでいても、「八木勇征かっこいい!」「二人のやり取りに癒やされます!」みたいなものがあったが、崇拝という形でしか清居のことを見られない平良の背景をどれほど考えているのだろう?
表面的なポジティブ要素だけで、この作品を美化することは、私にはできない。